大気汚染防止
- 戸畑共同発電所(以下「戸畑」という。)と大分共同発電所(以下「大分」という。)では、号機毎に発電設備が異なり、現在も発電燃料として、九州製鉄所の生産プロセスから発生する副生ガスを有効利用しています、1977年に、戸畑共同発電所において、日本で初めて副生ガスとLNG(液化天然ガス)との混焼方式を導入し、よりクリーンな発電所として運転を続けてきました。
- その後、副生ガスと石炭の混焼化設備も導入し、硫黄分の少ない副生ガスに、石炭を混焼する号機は、排煙脱硝装置(※1)及び排煙脱硫装置(※2)を設置、重油を混焼する号機は、低硫黄重油を使用、副生ガス専焼の号機は、排煙脱硝装置(※1)の設置等により、硫黄酸化物(SOx) •窒素酸化物(NOx)排出量の低減に努めています。
※1乾式アンモニア接触還元法
※2水酸化マグネシウム法
- ボイラー出口や燃料ガス供給系統に、高性能な電気集じん器を各々設置し、ばいじん排出量の低減に努めています。
- 煙突は、戸畑2,5,6号機に80m、3,4号機に200mを設置し、大分の1・2号機に高さ150m、3号機に85mを設置し、排煙の拡散効果を高め地上での硫黄酸化物•窒 素酸化物を低い値に保つようにしています。
- 戸畑と大分ともに、全号機に排煙監視テレビ及び硫黄酸化物連続測定装置、窒素酸化物連続測定装置を完備するとともに常時監視態勢を確立しています。
水質汚濁防止
- 発電所で使用された水は、すべて排水処理設備で処理しています。
- 戸畑の2,3,4,6号機と大分の1•2号機復水器の冷却用水(海水)は、深層取水設備により冷たい海水を取水し、温排水の放水温度と表層温度との差を最小限にとどめています。
- 戸畑の5号機と大分の3号機復水器の冷却用水(淡水)は、冷却塔(淡水循環冷却方式)により、海水域への放水を最小限にとどめて います。
騒音防止
- 騒音防止のため、低騒音型機器を採用するとともに、安全弁、押込通風機等については、消音装置を取り付けて います。
自然環境との調和
- 発電所敷地内の樹木等の適正な管理を行い緑化の推進を図るとともに、大分では、主要建物等は景観へ配慮した色彩とし、 発電所全体の調和を図っています。